常総いいあんばいごはん#2 きりちゃんふぁ~む
先日からnoteでもシリーズ連載が始まった、常総市の美味しいを届けるメディア「常総いいあんばいごはん」。
今回は岡田地区で就農した若手農家さんを訪ねます。
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ー彼の職業は音農家。
「農業の中で生まれる響きや感覚」を音に乗せて歌う農家の物語。
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▲岡田地区のきりちゃんふぁ~む。家族でにぎやかに農業を営んでいる。
結婚を機に新規就農
岡田地区で営農をする「きりちゃんふぁ~む」。
この農園を経営する中山さん夫妻が就農したのは2017年のこと。
妻の舞香さんのご実家が千石キュウリ農家で、そこを継いだのがはじまりでした。
嘉一さんは、元々都内で料理や音楽に携わるお仕事をしていました。
そんな農業とまったく接点がなかった嘉一さんが舞香さんとの結婚を機に始めたのがこの農園「きりちゃんふぁ~む」です。
ズッキーニの美味しさを伝えたい
きりちゃんふぁ~むの主力作物は、石下地域でも盛んに栽培されている「ズッキーニ」。
取材した9月下旬は秋のズッキーニがいよいよ出荷本番になってきた頃でした。
常総市内のズッキーニの出荷時期は大きく分けて2つあります。
一つは一番の旬である春ズッキーニ。4月から7月にかけて出荷が続きます。
一方、秋のズッキーニはこれからが出荷本番の時期。
9月中旬から11月初旬まで出荷されます。
そんなきりちゃんふぁ~むのズッキーニ、夫の嘉一さんのこだわりは「鮮度の美味しさ」を伝えることにあります。
意外にもズッキーニは、鮮度とともに味が変わる作物だそう。
採れたてはとにかく、しっかりとした味や風味をまとっており、軽めに炒めただけでもズッキーニ本来の美味しさが楽しめるそうです。
一方、収穫から時間が経ってしまったズッキーニは味、風味が薄れてしまい、食感もきしむような歯に残る感触になってしまいます。
だからこそ、ズッキーニの鮮度の美味しさを伝えたい。
そんな嘉一さんの想いは販売にも表れています。
新鮮さを届ける
きりちゃんふぁ~むの販売方法は直売かネット販売がメイン。
直売で、予約をしていれば、農場で収穫したばかりのズッキーニを販売してもらえます。
ズッキーニの採れたての美味しさ。
農家直売だからこそ味わえるコクと風味を堪能してみませんか?
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加工品への挑戦
きりちゃんふぁ~むのもう一つの美味しさは加工品。
ズッキーニを栽培していると一定数の規格外品が出てしまいます。
「規格外品は廃棄する。そんな常識はもったいない。」
妻の舞香さんが農産物の加工指導員をしていたこともあり、きりちゃんふぁ~むでは新規就農をする前から、何かズッキーニで加工品を作りたいという想いがありました。
そんな試行錯誤の中で生まれたのが、日本酒に合う和風ズッキーニピクルス「百年の恋をしました」。
一般的に洋食やワインと合わせて食べられることが多いピクルスを、和テイストにアレンジ。
「だし」、「醤油」の旨味や梅酢、しその実のスパイスが食欲をそそります。
ズッキーニらしい風味や食感にもこだわり、収穫当日に加工業者へ配送、翌日には加工作業という徹底ぶり。
ズッキーニの美味しさが凝縮されているピクルスです。
このピクルスのもう一つの特徴は、大切な人を想うメッセージが付いていること。
ピクルスの瓶、ひとつひとつには、普段なかなか伝えられない,感謝の気持ちや相手を想うメッセージが書かれています。
大切な人への想いを届ける。
そんな”やさしさ”にあふれたズッキーニピクルス「百年の恋をしました」は、日本酒の美味しさをさらに高めるやさしさも持っています。
ピクルスの販売は、農家直売かBASEサイトで。
秋の夜長をピクルスとともに過ごしてみてはいかがでしょうか。
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夫の嘉一さんは「音農家」として、就農してからも音楽活動を続けています。
農業を営むなかで感じる、自然のリズムやアクセント。
自然を相手に仕事をする面白さを伝えてくれる「きりちゃんふぁ~む」のこれからがとても楽しみです。
いよいよ出荷本番の秋ズッキーニ。
常総だからこそお届けできる「美味しさ」がここにあります。
常総の秋の味「ズッキーニ」をぜひご堪能ください!
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店舗情報
「きりちゃんふぁ~む」
常総市岡田69-3 営業時間 9:00~17:00
※ズッキーニの販売期間は原則無休。予め連絡をいただければ18:00まで対応可。
主な販売商品:ズッキーニ・きゅうり・ピクルス