係の半分以上が広報初心者だけど、広報紙を作ってみた。
今回は市の情報発信ツールの一つである“広報紙”について、お話をしたいと思います。
常総市では4名の職員で広報紙を作成しており、4名中2名は今年度から秘書課に配属された広報初心者で、1名は広報2年目という、広報歴が浅めの職員が係の半分以上を占めています。
しかし、初心者だからこそ気が付くこともありますし、広報業務に慣れていない分、今までの広報とは違った視点で物事を見ることができると考えています。某有名バスケットボール漫画内の台詞を引用すると、こんな感じです。
広報かぶれの常識は通用しねえ!! シロートだからよ!!
広報歴浅めの私達が広報紙を作ってみたところ、いくつか改善すべき点が見えてきました。
自治体広報紙のイメージ
皆さんも一度は自治体が発行した広報紙をご覧になったことがあると思いますが、自治体の広報紙のイメージってどうでしょうか?
私は自治体の広報紙は「固い」、「つまらない」、「文字ばかり」というマイナスイメージしかありませんでした。
なので、今年度の人事異動で秘書課に来るまでは、恥ずかしながら広報紙を読む機会も多くはありませんでした。
せっかく税金を使って毎月広報紙を発行する機会があるのであれば、より多くの方(特に若い世代の方々にも)に手に取ってもえるようにするために、要点を絞り、伝えるから「伝わる」広報紙を目指して、以下の2つを変更をしてみました。
①表紙のレイアウト変更
今まで広報紙を読まなかった人にも広報紙を読んでもらうためには、まずは広報紙を手に取ってもらわないことには始まらないので、表紙のレイアウトを変更してみました。
変更内容は今までの広報紙っぽさを無くし、マガジンラックに並べても目立つように、表紙の全面に写真を配置するようにしました。
他の自治体で「おしゃれなカフェにおいてあっても違和感がない表紙」というフレーズを聞いたことがありますが、今のところは、とにかく良くも悪くも話題になるようにインパクト重視で作成をするようにしています。
攻めすぎて没になる案も結構あります。
②2色刷りからフルカラーに変更
常総市の広報紙は、今年度途中までは表紙と裏表紙を除いた全ページ2色刷りでしたが、2色ではせっかくの写真も映えませんし、イメージも伝わらないしで、微妙な感じがしました。
なので、全ページフルカラーにしちゃおうかと思ったのですが、いきなり全ページをフルカラー化にするのは予算や諸々課題もあり、実行までに時間も掛かってしまうことから、特集記事とその反対側のページ*の合計4ページをフルカラー化することにしました。
*印刷の都合上、特集記事のみフルカラー化というのはできないため。
フルカラー化に伴い、写真やイラストを大きく使用することが可能となり、よりレイアウトの自由度が増し、インパクトのある紙面の作成が可能になりました。
SNSを利用した実験では、投稿時に画像の添付の有無で55%も見込み客が違ったという結果もあることから、広報紙においても写真や画像を使用することで、読者に意図が伝わりやすくなったり、目に留まりやすくなるなどの、ポジティブな効果を期待しています。
まだまだこれから
今年度になって上記の2つを変更しましたが、まだまだ「伝わる」広報紙への道は遠いと感じています。「伝わる」広報紙となるために、今後も小さなことからコツコツと改善を推し進めていきます。
常総市の広報紙は市のHPにも掲載されています。