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男女共同参画でオーダーメイドの生き方をお手伝い

人権推進課 男女共同参画係の諏訪です。
私からは、男女共同参画に関わる情報を発信していきたいと思います。

男女共同参画?また女性活躍の話か、と思われる方もいるかもしれませんが、男女共同参画=女性の話、ではないんです。もちろん、女性活躍の話も多分に含みますし、そのためには男性に家事育児にたずさわってほしい!という話もあります。

でも、少子化や人口減少、働き方改革、防災の取組み等々、様々な面でも関わりがあるものなんです。

少子化や人口減少等との関わりについては、隔月発行の共同参画だより(市HP)でもご紹介していますので、そちらをご覧ください。

ですが、これがあなたにとって男女共同参画の理想像です!というものを、国や自治体が示すことはできません。というのも、それぞれの人や場面にとって、男女共同参画の最適解が違うからなんです。


男女共同参画って

男女共同参画は、英語でGender equality(ジェンダーの平等)と表現されます。ジェンダーというのは、生物学的な性別ではなく、社会的・心理的に作られた性別を意味しています。いわゆる「女らしさ・女はこうあるべき」 「男らしさ・男はこうあるべき」といった、イメージや考え方のことです。

これまでの社会は、「男が外で働き、女は家を守るべき」といったイメージに基づいて作られてきました。それは、生涯働き続ける女性や、家事育児を担う男性が珍しくない世の中になってもなお、根強く残っています。

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男女共同参画でみると世の中は不思議にあふれている

家庭での料理は女性が中心なのに、シェフや板前は男社会なんて。共働き家庭なのに、帰宅した妻や母親へ当然のように「晩ご飯はまだ?」と聞くなんて。男性が育休をとると嫌味を言われる、”すみません”と言わざるを得ない空気があるなんて。子どもを産めと社会は言うのに、産むために仕事を辞めないといけないことがあるなんて。学校では化粧をするなと言われるのに、社会にでると化粧をするのが女性のマナーになるなんて。男性の家事や育児は、自分の家のことでも”手伝う”ことになるなんて。

なんて、なんて、なんて…皆さんのまわりの社会や家庭にも、そんな不思議があふれていませんか。そんな不思議とセットで聞かれるのは、「昔はああだった、こうだった」「女(男)のくせに」「普通はー」「そういうものだ」等、かもしれません。

一つの社会で生活する上で、一定のルールは必要です。でも、男性だから・女性だからというだけで、はじめから機会を奪われたり、あり様を強要されたりするのは、ただの差別でしかありません。

もちろん、いわゆる女性らしさ・男性らしさが合う方もいるでしょうし、夫婦で家事育児等を均等に分担するのが合わない場合もあると思います。仕事柄、どう工夫してもコア時間や継続勤務時間、勤務場所等の譲れない部分もあるかもしれません。

それはそれでいい、と思うんです。


男女共同参画のポイント

大切なのは、『すべての人が性別に関わらず、個人として尊重されること』と『その努力によって機会を与えられること』です。

だから、個人によって、また多様な個人が集まる家庭や地域、企業、社会によって、合う形や仕組みが違って当然だと思うんです。(もちろん、特定の誰かだけに合う形等ではなく、話し合って互いに納得できるものを探すことが前提ですが)

それを、国や自治体がアアスルノガイイ、コウスルベキダー!と均一的に押し付けても、合わないときは合わないでしょう。

だから、考え方や取り組み等を知ってもらって、それぞれの方や家庭、組織で、自分たちにとっての最適解を考えてほしいのです。

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これから直面する子どもたちにも知っておいてほしい

男女共同参画の考え方は、今困難に直面している方や組織だけでなく、これから社会と関わったり、家庭を築いたりしていく学生や子どもたちにも、知っておいてほしいと思います。

世界経済フォーラムが毎年発表する「ジェンダーギャップ指数」の2020年度発表によると、日本の総合順位は153か国中121位でG7中最下位です。特に政治と経済の分野では下から数えた方が早いほどですが、教育と健康の分野では高いスコアとなっています。

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2019年12月、「Global Gender Gap Report 2020」を公表し、その中で、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表しました。この指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。2020年の日本の総合スコアは0.652、順位は153か国中121位(前回は149か国中110位)でした。      ー内閣府男女共同参画局HPよりー

GGI2020 - コピー


つまり、男女格差なく教育を受けた子どもたちが、卒業等してはじめて、家庭以外の社会において、性別による扱いの違いや関連するトラブルに遭遇する可能性が高いということです。

もし、そういったものに遭遇したら、「普通は」や「そういうものだ」等の言葉に惑わされずに、一人の人間として自分はどうしたいのかを考え、判断してほしいのです。それはきっと、自分や自分の大切な人を守ることにもつながると思うのです。

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国や自治体の役目

“ (個)人が変われば ”から始まり様々な変化に繋げるフレーズはよく聞きますが、残念ながら、相手(他人)や社会等の大多数が関わる世界は、すぐには変わりませんし、変化を良しとしない方等には受け入れてもらえないこともあるでしょう。

国や自治体のいわゆる“ 啓発 ”は、個人に向けた意識改革や情報発信とともに、そんな個人が変えるのが難しい、相手(他人)や社会等に働きかける意味があります。

もちろん、強制するわけではないので、すぐにガラッと変わるわけではありません。それでも、より広い範囲に、“今”の取り組みとして様々な情報を届けることができます。

そんな啓発をとおして、個人や組織、社会にとってレディメイドではなくオーダーメイドの生き方を後押しする、またその判断を受け止められる包容力のある社会につなげるような男女共同参画を推進する役目を、国や自治体はおっています。

私の方でも様々な情報をお伝えしていきたいと思っていますので、お付き合いいただけますと幸いです。

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